早く、完全に刺青(イレズミ)・タトゥーを消せる治療法です。
刺青(イレズミ)を切除し、皮ふを伸ばして縫い合わせます。
刺青(イレズミ)のデザインによって傷跡が直線であったり、ジグザグであったりしますが、いずれも仕上がりは一本の傷になります。


同じ刺青(イレズミ)の切除も、工夫することで出来上がりの傷の形を変えることができます。
これらはケースバイケースで使い分けていき、常にどれが優れているというものでもありません。
どうしたら傷が服に隠れるか、皮ふに余裕をもたせるにはどうしたら良いか、まさに形成外科医のセンスが問われる一瞬です。


隣り合った皮ふを移動させることで皮ふの足りない所を覆う、皮弁形成術がよい適応であればこれを行います。


さらに腕や太ももといった丸みがあり、比較的脂肪のある場所では、傷跡がボンレスハムのような不自然なくびれを呈することがありますので、このようなリスクのある時も皮弁形成術(Z形成術)を加えることで予防していきます。


気になるポイント
- 施術時間は長い?・・・・名刺サイズ(約50cm2)で40分前後です。
- お風呂は入れるかな?・・翌日よりシャワーは可能です。入浴は抜糸翌日から可能です。
- 通院は必要なの?・・・・抜糸を行うため、7~10日目に一度通院する必要があります。
- 処置が必要なの?・・・・お渡しする軟膏をシャワー後などに抜糸の日まで塗るようにしてください。抜糸後は傷痕が広がらないようにテープ固定を2ヶ月ほど続けてください。
施術面積を測る
必ず切り取るべき皮膚面積(色のある、ないは問わない)を測ります。
傷をきれいに仕上げるために切り取る正常皮膚部分や、皮弁術を行う際の補助切開は面積に加えません。
(例)トライバルタトゥーの場合
切除の場合、デザインに沿って入り組んでいる正常皮膚も一緒に必ず切り取りますので、基本的には四角形で計算します。(縦)×(横)で計算します。
2×5 = 10cm²となります。

(例)少し離れた位置のデザインの場合
1つを(縦)×(横)で計算し、2つありますから倍にして(2×2)×2 = 8cm²となります。


単純切除って正常な皮膚もいっぱい切り取るイメージだったけど、面積の測り方は刺青(イレズミ)の部分だけでいいんですね。
よくわかんないけどなんだか得した気分♡

実際にはきれいに仕上げるためここで測った面積の1.5〜3倍の面積を切り取りますが、費用計算に利用する面積はあくまでも最小切除範囲という便宜上の面積を採用しているため、どんな切除デザインを医師が考えても費用には影響しません。
これでおよその面積が測れたと思います。
次は、この面積をもとに、実際の施術費用を計算しましょう。